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MAMA & PAPA
DIARIES
いろんなママたちの子育て日記

世の中にはいろんなママやパパがいます。料理が得意なママ、都会でバリバリ働くママ、お子さんがたくさんいるママ...
環境が違ってもみんな同じママ。そんないろんなママたちの日常をちょっぴり覗き見してみませんか?クスッと笑えたり、
何かヒントになるコトがあるかも?!

甘木サカヱ

甘木サカヱさん ライター

一男一女の母である主婦ライター。自宅に1000冊以上の絵本蔵書を持つ絵本マニア。Twitterアカウント「よく眠りたまに色々考える主婦 甘木サカヱ」としてフォロワー約96000人。義理の両親との同居生活や育児、絵本についてなど軽妙なツイート、エッセイ等が人気。著書に「アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに……」(KADOKAWA)など。

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もうすぐ夏休み!うきうきな季節のおすすめ絵本

徐々に梅雨明けのニュースも聞こえるようになり、照り付ける日差しの強さに本格的に「夏!」を感じるようになりましたね。

夏休みがある子も、保育園や学童保育があるよ、という子も、夏が近づくとやはりどこかウキウキしてくるようです。

今月も、そんな気分にぴったりの楽しい絵本をご紹介していきます!

 

0~2歳児さんにおすすめ

いつでも・どこでも・何にもなくても!楽しくなる魔法の言葉

「けんけん ぱっ」 にご まりこ 作

 

いつでもどこでも、とにかく元気な乳幼児さん。おでかけ先でぐずったり、おうちの中で退屈したり…そんな有り余るエネルギーを昇華させてくれる魔法の言葉、「けんけんぱっ」の絵本です。

登場する動物たち、なんともユーモラスなとぼけた表情で、お子さんたちの目もきっと釘付け。

ネコがけんけんぱっ、犬もけんけんぱっ。仲間がどんどん増えていき、リズムもどんどん盛り上がり…?
おもちゃが何もなくっても楽しい、シンプルなからだ遊び。
たまには大人も一緒に、けんけんぱっ!してみませんか?

 

 

3~5歳児さんにおすすめ

海と、砂と、想像力。なんでもできる、お城もできる

「すなのおしろ」

エイナット・ツァルファティ 作 青山 南 訳

 

砂のお城を作ってみたいな…幼いころ、そんなチャレンジをした人も多いのではないでしょうか。
海水浴に出かけた浜辺で、じっとり湿った、汐の匂いのする砂を積み上げて…

この絵本の主人公の女の子も、砂のお城をつくりはじめます。でも、並みのお城じゃありません。
素晴らしい装飾のドームや塔があり、ワニを放し飼いできるお堀もある。
世界中から王侯貴族がこぞってやってきて、毎日パーティーざんまい。
そんな素晴らしいお城です。

でも、そんなお城にも一つだけ欠点があって…?

この絵本、ストーリーも素敵ですが、何より絵が素晴らしいのです。思い切りのよい、気持ちのいい線に絶妙な色使い。シンプルと緻密を両立させるバランス感覚。毎ページをポスターにして部屋に飾りたくなるような完成された構図は、大人の目も楽しませてくれます。

 

海水浴の日のあの照り付ける日差しと波の音、そして夢中になった砂の手触りと、帰宅するときの切なさ…そんなあれこれを思い起こさせてくれる、すばらしい絵本です。

 

6歳~におすすめ

いつか必ず出会ってほしい、自分だけの国

「ウエズレーの国」

ポール・フライシュマン作 ケビン・ホークス絵 千葉茂樹 訳

 

どんな子にも―とりわけ、周りとうまく馴染めなかったり、学校や友達付き合いが苦手な子には―どうか必ず、いつか出会ってほしいと私が願っている絵本が、何冊もあります。

この本はその中の一冊。ウエズレーという、学校や友達に馴染めない男の子の、夏休みの自由研究のお話です。ウエズレーの自由研究の内容は「庭に、自分だけの国をつくる」こと。

突拍子もないようなこの研究、誰もが驚くスピードで進んでいって…?

子どもの頃に夢想した「自分だけの秘密基地」、この本はその発展版?です。
どんな子にも、こんな自分だけの国が作れたら…そしてその中で気ままに楽しく過ごせたら、どんなに素晴らしいことでしょうか。

小学校低学年くらいならまだ内容的には難しいかもしれませんが、自分だけの国がほしい!と思うお子さんなら、きっとこの本に出合うことに早すぎるということはありません。ウエズレーがどんなふうに自分の国をつくったか、そして、彼をいじめていた子たちが、国を作るウエズレーを見てどんなふうに変わっていったか…想像の翼を広げて、どうか親子で楽しんでください。

 

 

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