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MAMA & PAPA
DIARIES
いろんなママたちの子育て日記

世の中にはいろんなママやパパがいます。料理が得意なママ、都会でバリバリ働くママ、お子さんがたくさんいるママ...
環境が違ってもみんな同じママ。そんないろんなママたちの日常をちょっぴり覗き見してみませんか?クスッと笑えたり、
何かヒントになるコトがあるかも?!

甘木サカヱ

甘木サカヱさん ライター

一男一女の母である主婦ライター。自宅に1000冊以上の絵本蔵書を持つ絵本マニア。Twitterアカウント「よく眠りたまに色々考える主婦 甘木サカヱ」としてフォロワー約96000人。義理の両親との同居生活や育児、絵本についてなど軽妙なツイート、エッセイ等が人気。著書に「アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに……」(KADOKAWA)など。

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春の訪れを告げる絵本

まだまだ風は冷たくとも、街中の木々は待ちきれずに春の花を咲かせはじめる季節ですね。
早春のうれしさが伝わってくる、おすすめ絵本を3冊ご紹介します!

0〜2歳児さんにおすすめ

春といえば…やっぱりいちご!

「いちごです」

川端誠 作

ビビッドなピンク色が目を惹くこの絵本は、丸ごと一冊、いちご尽くし。

ストロベリーアイスクリームにいちごのタルト、真っ赤なジャムにいちご牛乳…

美味しそうないちごたちが、ページを捲るたびに魅惑的にアピールします。

まるで、鼻先に甘い香りまで漂ってくるよう…

シンプルなテキストに鮮やかな色使いが、小さなお子さんにもぴったりです。

この本を読むと、春のお日様をいっぱい浴びた、甘酸っぱいいちごを食べたくなっちゃいます。

 

3〜5歳児さんにおすすめ

小さな生き物たちとよろこぶ、山の春

「さくらのふね」

きくちちき

山に住むちいさなてんとう虫が、さくらの花びらのふねに乗って、春のしらせを届けにゆきます。

「はるきたよ はるきたよ」

囁くような声は、どんどん友達のところに届きます。

みつばちにチョウたち、鹿にカルガモの親子…

みんなみんな嬉しくなってかけ出します。たどり着いたのは満開の春の麓。

絵本作家きくちちきさんの、どこまでも大らかな暖かい眼差しがいっぱいに詰まったこの一冊。

家の中にも、まるで一足早く満開の春がやってきたようです。

 

6歳〜におすすめ

自然の前に、人の力はあまりに無力で…それでも

「はるがきた」

ジーン・ジオン 文 マーガレット・ブロイ・グレアム絵 こみやゆう訳

 

名作絵本「どろんこハリー」の連作でも知られるコンビの、鮮やかで優しい黄色が印象的な一冊です。

灰色の街の中、人々は春の訪れを心待ちにしています。でも、なかなか春はやってきません。
そこでひとりの子供が思いつきます。「ぼくたちで まちを はるにしようよ」

人々はみんなペンキとハケを持って、そこらじゅうを春の色に塗り替えることにしました。

いちめんのヒナギクにタンポポ。大きなビルの壁には山や湖。街が明るく鮮やかになるにつれ、住人たちもみんな明るく楽しい気分。
でも、そこにひどい雨降りがやってきて…

春を待ち望む人間たちのけなげさと、自然の大いなる力、そしてそこから生まれるほんものの希望…

世界中の今とても辛い状況にある人々の元にも、こんなふうに暖かく鮮やかな春が少しでも早くやってきますように、
そう祈らずにはいられない、限りなくやさしい絵本です。

 

ここ数年、春を待つ気持ちは募るのに、いざ花が咲いても、日々の忙しさに紛れて気づけば散ってしまっています。

今年こそは暖かくてお天気のいい日に、公園でゆったりお花見をしたいと思っています。

 

 

 

 

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