MAMA & PAPA
DIARIES いろんなママたちの子育て日記

世の中にはいろんなママやパパがいます。料理が得意なママ、都会でバリバリ働くママ、お子さんがたくさんいるママ...
環境が違ってもみんな同じママ。そんないろんなママたちの日常をちょっぴり覗き見してみませんか？クスッと笑えたり、
何かヒントになるコトがあるかも？！

甘木サカヱさん ライター

一男一女の母である主婦ライター。自宅に1000冊以上の絵本蔵書を持つ絵本マニア。Twitterアカウント「よく眠りたまに色々考える主婦甘木サカヱ」としてフォロワー約96000人。義理の両親との同居生活や育児、絵本についてなど軽妙なツイート、エッセイ等が人気。著書に「アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに……」（KADOKAWA）など。

2024.06.07

季節を美味しく！くだもの絵本

果物が大好きなので本当は毎日でも食べたいんですが、最近あらゆるものが価格高騰で食費を圧迫し、なかなか食卓に並べることができません。

ビタミンたっぷり、見た目もカラフルで可愛らしく、食べて美味しい…なんて最高な食べ物なのでしょう。
これでお値段さえもう少し…いや、手間をかけて育てられた美味しいものが高価なのは当たり前なのですが…
我が家の子供たちも果物は大好きですし、せめて旬を迎えてお手頃価格のものを、週に一度くらいは食べたいものです。

そんな魅惑のくだもの絵本、年齢別に３冊選んでみました。

０〜２歳児さんにおすすめ

お子さんといっしょにコロコロ…パクッ！

「語りかけ絵本　いちご」

ぶん・え　こが　ようこ

小さなお子さんへの「語りかけ絵本」として作られたこの「いちご」、その名の通り、かわいいいちごがたくさん登場してきます。
「なんだろね　なんだろな」
「たべたいね　たべちゃおっか」

赤ちゃんも、幼いお子さんも、大好きな大人の優しい声で語りかけられることで、より一層絵本への興味も膨らむ仕掛けになっています。
読み聞かせってどうしたらいいのかわからない…子どもへの声掛けの仕方に迷ってしまう…そんな大人には最適な絵本です。
一緒にいちごをつまんでパクッ！と食べる真似をすれば、離乳食への心の準備にもなりそう。
赤ちゃんの初めての絵本にもいいですね。

３〜５歳児さんにおすすめ

でっかいスイカ、夢みたい！

「ありとすいか」

たむらしげる

夏といえば、すいか！
私はすいかが大好物です。よく冷やした大玉のすいかを、大きく半月型に切ってかぶりつくのが最高です。
そんなすいか好きにとって、夢のようなこの絵本。
ありたちが大きなすいかに出会い、力を合わせながら巣に運び、とうとう巣はすいかで満杯に！
余った分は？大きな皮は？
みているだけで元気になってくる、鮮やかなピンクのすいか絵本です。

6歳〜におすすめ

区切られて改めて気づく、造形の美しさ

「まどのむこうのくだものなあに？」

荒井真紀さく

「まどのむこうのくだものなあに？」という問いかけとともに、小さな黒い窓の向こうに現れる不思議な模様。
ページをめくってみると…ああ、なるほど！美しく描かれたくだものが顔を出します。
言葉のほとんどない絵本ですが、作者荒井真紀さんの、鬼気迫るほどの緻密な筆が描き出すくだものたちの美しさ、迫力に、
圧倒されてしまう一作です。
一部をクローズアップしてみることで、日頃何となくみていた果物の表面や断面がこんなに不思議に美しかったのか…デザインとしてこんなに特異なものなのか…と、改めて気付かされます。
ほんの小さなお子さんから楽しめる絵本ですが、同時に、日常で見過ごしがちなものの美しさを再確認させてくれる、大人にとっても魅力的な絵本です。

春の果物が終わりを迎え、これからは夏の瑞々しい果物の季節ですね。
物価高ではありますが、たまには奮発して甘酸っぱい幸せを口いっぱいに頬張りたいものです。