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MAMA & PAPA
DIARIES
いろんなママたちの子育て日記

世の中にはいろんなママやパパがいます。料理が得意なママ、都会でバリバリ働くママ、お子さんがたくさんいるママ...
環境が違ってもみんな同じママ。そんないろんなママたちの日常をちょっぴり覗き見してみませんか?クスッと笑えたり、
何かヒントになるコトがあるかも?!

甘木サカヱ

甘木サカヱさん ライター

一男一女の母である主婦ライター。自宅に1000冊以上の絵本蔵書を持つ絵本マニア。Twitterアカウント「よく眠りたまに色々考える主婦 甘木サカヱ」としてフォロワー約96000人。義理の両親との同居生活や育児、絵本についてなど軽妙なツイート、エッセイ等が人気。著書に「アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに……」(KADOKAWA)など。

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雨の季節に!ケロケロかえる絵本

いつの間には春は足早に通り過ぎ、もうすぐ関東も梅雨入りを迎えそうな気配です。

雨の多いジメジメした季節は憂鬱なことも多いけれど、思いがけない小さな生き物たちとの出会いがあることも。

カタツムリやナメクジ、アメンボ、そしてカエル!
苦手な人も多いかもしれませんが、キョロっとした目にパックリ開く口はなんともユーモラスで愛嬌があるものです。

今回はそんな「カエル」が主役の絵本を3冊選んでみました。

 

0〜2歳児さんにおすすめ

かえるが増えると、色も増えてく!

「いろいろかえる」

きくちちき

朝が来て、まずやってくるのは、「たべるのすきなみどりいろのかえる」。
そこへきょうだいのかえる達がどんどんやって来ます。
「はねるのすきな きいろのかえる」
「おどるのすきな ももいろのかえる」
画面はどんどんカラフルになっていって…?

なんと驚きの特色7色印刷(つまり、この作品のために調合されたインクを7色も使っている)という贅沢なつくりのこの絵本。それがこのお値段で…!と、テレビショッピングの人のようなリアクションをしてしまう気持ち、絵本好きな方ならばきっとわかってくださるはず…
一度この本を開いてみれば、そのこだわりがこの絵本にとって必要不可欠であるということがよくわかります。
個性豊かな「色」を持った子どもかえると親かえるたち。
勢いを増していく色彩の爆発と穏やかなラストシーンに、小さなお子さんの目も釘付けになることでしょう。

 

3〜5歳児さんにおすすめ

つよいぞ、ごん!おへそがえる・ごん!

おへそがえる・ごん ①ぽんこつやまの ぽんたとこんたの巻

赤羽末吉 さく・え

おへそのあるかえる、「おへそがえる・ごん」が、わるもの達を倒しながら、友達をつくってゆく愉快な道中の絵物語です。
「スーホの白い馬」などで知られる日本を代表する絵本作家、赤羽末吉の連作の一作目で、
その瑞々しいユーモアは、いつの時代の子供達をも魅了してくれます。
あんまりおかしくて荒唐無稽なごんの物語は、次のページをめくらずにいられない魅力がたっぷり。
お子さんの初めての長編物語にもぴったりです。

もっと読みたくなったら、ごんの物語は3巻まであります。どれも抱腹絶倒の面白さなのでぜひお子さんとご一緒に!

 

6歳〜におすすめ

みんな、ゆっくり大人になるんだよ

「マルマくんかえるになる」
文 片山令子 銅版画 広瀬ひかり

大きな蓮池で暮らすかえるの子どもたち。みんな上手に泳げるのに、マルマくん、キーヨくん、ルビーちゃんの3匹はちっとも泳げません。三匹のお尻には大きな尾っぽがついたまま。
そんな、なかなかかえるになれない三匹に、優しく寄り添い、泳ぎを教えてくれるのは がませんせいです。

「こまったことがおきたら しずかに よくかんがえること。そして べんきょうすること。
すると こまったことは すこしずつ すてきなことにかわっていくよ」

決して焦らず、子どもたちそれぞれの成長のスピードに合わせて一緒に歩んでくれるがませんせいの言葉に、
大人も思わずほろりとしてしまいます。

銅版画の独特のタッチに美しい彩色も目を惹くポイント。過不足の一切ない傑作だと思います。

苦手なことでつまづきがちな子に、そして心が挫けそうな大人にも、
一生を通じて宝物になる絵本です。

 

街にあふれる傘の花に紫陽花、雨あがりの虹…

この季節にしかない風景を探しに、長靴をはいて出掛けてみませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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