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MAMA & PAPA
DIARIES
いろんなママたちの子育て日記

世の中にはいろんなママやパパがいます。料理が得意なママ、都会でバリバリ働くママ、お子さんがたくさんいるママ...
環境が違ってもみんな同じママ。そんないろんなママたちの日常をちょっぴり覗き見してみませんか?クスッと笑えたり、
何かヒントになるコトがあるかも?!

甘木サカヱ

甘木サカヱさん ライター

一男一女の母である主婦ライター。自宅に1000冊以上の絵本蔵書を持つ絵本マニア。Twitterアカウント「よく眠りたまに色々考える主婦 甘木サカヱ」としてフォロワー約96000人。義理の両親との同居生活や育児、絵本についてなど軽妙なツイート、エッセイ等が人気。著書に「アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに……」(KADOKAWA)など。

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もうすぐ秋!運動(?)の絵本

猛烈な暑さも心なしか和らぎ、朝夕の空気が少しずつ秋の気配を漂わせているような気がします。

この季節の行事といえば運動会。私自身は運動が大の苦手で、なんとか雨天順延になりますように…と、てるてる坊主を逆さに吊るすような子どもだったのですが…

それでも大人になるにつれほんの少しずつですが、体を動かすことの清々しさがわかってきたような気がします。
決して激しい運動ではなく、マイペースに…

今回は、そんな運動嫌いが選ぶ運動(?)の絵本です。

0〜2歳児さんにおすすめ

ぱかっ!と開けば心も開く!

「ぱかっ」

森あさ子

たまごさん たまごさん …ぱかっ!

小気味の良い「ぱかっ」の掛け声とともに、いろんなものが現れてきます。
わにさんの口、うさぎさんの耳、そしてだるまさんは…?

まだ歩けない赤ちゃんも、ぱかっ!という音の楽しさ、動きの愉快さに、全身で喜んでくれることうけあいです。
考えてみれば幼いこどもたちは、わざわざ「運動しよう!」なんて決意しなくても、いつでも全身で感情を表現しています。
いつも疲れ気味の大人からすれば、みんな羨ましいくらい元気。
硬い卵の殻をぱかっと破るヒヨコのように、オギャーと生まれてくるのもこの生まれ持った元気のなせる業なのかもしれません。

 

3〜5歳児さんにおすすめ

マイペースだっていいんだにゃ〜。

「ネコリンピック」
さく ますだ みり え ひらさわ いっぺい

猫たちのオリンピック、その名も「ネコリンピック」の絵本。
いつもマイペースな猫たちのことですから、ネコリンピックはとってもゆるーい雰囲気。

「よーいどんで 走らなくて いいんだってにゃ〜」
「何回やすんでも いいんだってにゃ〜」

そして最後は、「みーんなメダルが もらえますにゃ〜」

こんな運動会…いや、ネコリンピックだったら、子どもの頃の私もきっと大好きだったに違いありません。
体を動かすのは好きだけど、人と競うのが苦手だったりするお子さんにもおすすめです。

 

6歳〜におすすめ

なんのため?そんなことはわからなくってもいいのだ

「あな」

谷川俊太郎 作 和田誠 絵

はじめに一本の線。画面にみっしりと詰まった土と、その上の何もない空白。

「にちようびの あさ、なにも することがなかったので、ひろしは あなを ほりはじめた。」

この一文から始まる、ただひたすら土を掘り、穴を作る絵本です。
額を伝う汗、土の香り…

なんの目的もなく、ただひたすらに土を掘り汗を流す。
そんなひろし少年の一日を描いたこの名作絵本。
「スポーツ以前、運動以前の、ただ黙々と体を動かすということ」について、改めて思い出させてくれるそんな存在です。

むしょうに穴が掘りたくなる、不思議なほどに心も動く絵本です。

 

まだまだ日中の暑さは続きますが、虫の声に秋の気配を感じたりもします。
少し寂しいような、でも新しい季節は嬉しいような。

過ごしやすい朝夕、根っからの運動嫌いでも、少しだけお散歩してみたくなる日々です。

 

 

 

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